TOEIC満点を目指す大学院生の英語学習記録

TOEIC満点を目指す理系大学院生の英語学習記録です。現在、925点(2015年12月)。

就活でTOEIC高得点は有利?というよくある命題に対してTOEIC900点オーバー・大手企業から多数内定をもらったわたしが思うこと

 

スポンサーリンク

 

 

こんばんは、Mayです^^

今日は、就活 × TOEIC という話題で書いていきます。

 

f:id:english-co:20160224013625j:plain
就活生、がんばれ!

 

17卒の就活がいよいよ3月1日から解禁するということで、気になっている就活生も多いのではないかと思います。

 

「果たして、就活でTOEIC高得点は有利なのだろうか?」

 

と。

ほとんどの企業ではエントリーシートTOEICスコアを記入する欄がありますよね。欄はありますが、果たして本当にスコアは見られているのか?高いスコアを持っていれば即内定に繋がるのか?

 

現在大学院生のわたしですが、実はわりと本気で就活をしたことがあり、名前を聞けば日本人なら誰しも知っている大手企業数社から内定をいただきました。

その際にエントリーシートに記入したのは、少し前のスコアですが 【TOEIC 905点】 です。

 

そんなわたしが「就活でTOEIC高得点は有利?」という命題に対して思うことは、

 

もちろん不利にはなることはない。

有利になるかは、その人の就活戦略と方向性次第。

 

です。

 

なんだそれは?って思いました?

でも本当なんです。就活にTOEICがあれば有利だなと思う就活生もいれば、TOEICなんて全く不要だよと思う就活生もいるんです。

ちなみにわたし自身は大手企業から内定をもらうまでに立てた道筋の中では、TOEIC高得点なほど有利な就活生」でした。

 

詳しく説明していきます。

 

  

■ まず、企業はTOEICのスコアをどう見るか?

 

もちろん、 企業ごとにTOEICスコアの用い方について細かい部分は違うと思います。

でも大枠で、どの会社もそうだろうなと就活中に思ったのは、

 

TOEICの点数は何かを判定する理由にはならない。でも、何かを判断する材料にはなる。」

 

ということです。

 

例えばです。

 

海外売上も高く社員もどんどん海外駐在出て行くチャンスのある大手メーカーの営業職を志望しているAくんがいるとします。

Aくんは、これまでサッカーチームで主将を務めてきました。

そんなAくんが上述の大手メーカーにエントリーシートを提出しました。

 

 ----------------------

海外経験: なし

TOEICスコア: 540 点 

志望理由: これまでサッカーチームで主将を務めながら培ったコミュニケーション能力を使って、海外に出て貴社の製品を売りあげ、日本の高い技術力を世界に発信する人材になりたく貴社を志望しています。

 ----------------------

 

さて、このエントリーシートを受け取った大手メーカーはどう思うと思いますか?

わたしがこの会社の人事の方ならこう思います。

「なるほど、Aくんは海外でどんどん我が社の製品を売ってくれるんだな。ありがたいありがたい。でも、あれ?これまで海外留学に行ったことがないのか…。まあサッカーで忙しかっただろうから時間がなかっただけかな?英語力はきっとあるんだよね?…あれ?TOEICが540点???英語力…ももしかしたらないのかな…?あるのは日本人のコミュニティーの中だけで発揮出来るコミュニケーション能力だけなのかな???」

 

次に、もう1人、研究職以外を志望している化学専攻の就活生Bさんの例を紹介します。

Bさんのカフェでのアルバイト経験をもとにした自己PRとTOEICスコアを見てみましょう。

 

 ----------------------

自己PR: わたしは苦手だなと思ったことに対しても一生懸命取り組み、最終的には何事も成し遂げる性格です。学生時代3年間続けたカフェでのアルバイトもはじめは覚えが悪くお客様への対応に手間取ってしまう部分もありましたが、しっかりとお客様と対話することを心がけることによって最終的にはお客様に満足していただける接客が出来るようになりました。貴社から内定がいただけましたら、このような何事に対しても一生懸命取り組み、最終的には成し遂げる性格を活かして仕事に取り組みたいと思います。

TOEICスコア: 600点

 ----------------------

 

このBさんのエントリーシートを読んだ企業の人事の方はどう思うでしょうか?

わたしならこう思います。

「なるほど、Bさんはカフェでのアルバイトの通り、どんなにはじめは苦手なことでも自分なりに創意工夫をこらして最終的に満足いくところまで成し遂げられる方なんだなあ。なるほど。で、TOEICスコアは、600点……か。そうかBさんは理系だからもしかしたら英語は苦手なのかな?あれ、でも苦手でもBさんって何事も最後まで頑張れるタイプの人なんだよね?あれ?たまたまカフェでのアルバイトは苦手の中でも得意な部類だっただけなのかな???」

 

長くなりましたが、このAくんとBさんの例を読んで、どう思いますか?

2人とも、せっかくの志望理由や自己PRをTOEICのスコアによって信憑性の薄いものへと自ら落とし込めてしまっているんです。

(今回の志望理由や自己PRはわざと強調したい箇所が分かりやすいように書いたものですので、このレベルの文章ならTOEICスコアが高くとも受かることは難しいのでお気をつけ下さい。)

 

つまりですね、

 

TOEICの点数は何かを判定する理由にはならない。」

  = TOEICのスコアが低いからダメな方だと思う、TOEICのスコアが高いだけで英語力があると思う、ということはない

「でも、何かを判断する材料にはなる。」

  = でも、TOEICスコアは他のエピソードやその人の性格の事実性や再現性を確かめる判断材料にはなりうる

 

ということです。企業は基本的にはTOEICのスコアに対してこういう見方をしていると思っています。

 

 

TOEIC高得点で有利になるのはどんな就活生?

 

企業のTOEICに対する見方は分かっていただけたかと思います。

その上で、繰り返しになりますが、「就活でTOEIC高得点は有利?」という命題に対してTOEIC900点オーバー・大手企業から多数内定をもらったわたしが思うことは、

 

もちろん不利にはなることはない。

有利になるかは、その人の就活戦略と方向性次第。

 

です。

 

もちろん高得点で不利になることはありませんので、時間に余裕のある就活生(いるのでしょうか)や、18卒や19卒などの方々はぜひ、TOEICのスコアを時間に余裕のあるうちに高めてください。

600~800 点程度だと、「へー」

800点代だと、「ほー」

900点以上だと、「おお」

と企業の方に思っていただけるはずです。

 

あまり時間に余裕のない就活生の方は、以下の方はTOEIC高得点があると少しお得かと思いますので、急いでスコアアップを目指したら良いと思います。

(とはいえ、TOEICの勉強は就活生がすべき他のこと(企業研究や自己分析など)よりは絶対に優先度は劣りますので、そこらへんの配分は間違えないように気をつけてくださいね)

 

(1) 在籍大学がいわゆる一流大学以外の方

一番はじめから厳しい現実で申し訳ないのですが、就活においてはいくつか有利になるファクターがあります。

その中でもやはり、一流大学(東大京東工大一橋早慶)の在籍生というのは大学名だけである程度の全ての扉をあける力を持ちます。

TOEIC900点オーバーというのはその力を持つ方とおよそ同等のレベルに並べるだけの効力を持ちます。

なので、在籍大学がいわゆる一流大学以外の方は、TOEIC900点オーバーを所持していると、少しお得なことがあるかと思います。

 

(2) 志望企業が海外進出に積極的な企業で、自分もその職を志している場合

こちらは先ほどのAくんのような例です。

海外進出が積極的な企業での、実際に海外に出て行くような職を志している方は、基本的にまず、全員、帰国子女か海外大学卒かTOEIC高得点(800点以上)がわりと当たり前にスタンダードだと思った方が良いかと思います。

何かしら文面上で自分の英語力をアピール出来ることが当たり前なんです。

なので、この場合はTOEIC高得点を持っていると有利、というより、持っていないと話にならない、になるかと思います。

 

(3) 自己PR・志望理由・エピソードやアピールする自分の性格などの中でTOEICのスコアが重視される場合

こちらもまた先ほどのAくんの話を持ってきますが、Aくんがもし先ほどと全く同じ志望理由で同じく海外経験はなくて、でもTOEICスコアが850点あったらどうでしょう。

きっと企業の方は「ああ、Aくんは本当に英語は出来るけれど、たまたま時間がなくて海外経験には行けなかっただけなんだな。それで今後は自分の英語力を使って仕事していきたいんだな、納得」となるでしょう。TOEICのスコアがあるだけで、志望理由に信憑性が増します。

このように、自己PR・志望理由・エピソードやアピールする自分の性格の中でTOEICのスコアが高いと信憑性が増すようなものを出していこうと考えている方は、TOEICのスコアが高い方が有利だと間違いなく思います。

 

 

ということで、もう納得していただけたでしょうか。

 

「就活でTOEIC高得点は有利?」という命題に対して思うことは、

 

もちろん不利にはなることはない。

有利になるかは、その人の就活戦略と方向性次第。

 

です。

一流大学の就活生と大手企業で戦ってその座を奪い取ろうと計画している方や、海外に出て行く方面の仕事をしたいと思っている方など、そういう就活戦略や方向性を考えている方は、TOEIC高得点は就活においては有利(or 持っていて当たり前)になります。

それ以外の方は、高ければ高いほど印象が良いことには間違いありませんから、出来る限りでスコアをあげておけば良いかと思います。 

 

就活はとても大変なものかと思いますが、何事にも流されることなく、全力を尽くせるように応援しています。

全力を尽くすことさえ出来たら、最後には必ず、みなさんそれぞれにとっての最良の場所に落ち着けると信じています。

 

それでは!

 

May

 

(追記1) こちらはあくまで私の個人的な見解です。

(追記2) 理系就活では、一部の英語を重視する職を除きそれ以外の大多数の方には今回の話はあまり当てはまらないので参照しないでください。文系の方、文系就活をする方にのみ当てはまる話です。

 

スポンサーリンク